水槽の立ち上げとは?メダカを飼う前に水槽内の生態系を作ろう

「水槽の立ち上げ」という言葉を聞いたことはありますか?アクアリウム初心者さんはもしかしたら聞いたことがない、という方もいるかもしれませんね。

メダカを飼い始める前の準備として、まずは水槽を立ち上げる必要があります。

道具を揃えて水槽に水を入れ、いきなりメダカを投げ込むのはNGです!

この記事では水槽の立ち上げとは何か?どうすればいいのか、を解説します。

水槽の立ち上げとはバクテリアを定着させること

メダカの糞は有害物質であるアンモニアです。これを餌として食べてくれるバクテリアが水槽内に住み着いていることで、有害物質を無害化し、メダカが元気に生きられる環境を作ってくれます。

これを「生物ろ過」と言います。

バクテリアを水槽内に定着させて、メダカにとって良い環境を作ってあげておくことを「水槽の立ち上げ」と言います。

この作業が非常に大事です!

メダカを水槽に投入するのは、この立ち上げが完了してからです。

理想は人が手を加えない生態系を作ること

本来は人の手を加えなくても生態系のバランスがとれていれば水質は綺麗に保たれます。

メダカが糞(アンモニア)をする→バクテリアがアンモニアを亜硝酸塩や硝酸塩に変える(無害化)→硝酸塩を養分として水草が吸収する→水草が酸素を出す→メダカが酸素を吸う

 
ですが、自然界での生態系を水槽内で完全に作り出すことは難しいので、掃除や水替えなどをして、少しだけ手を加えてあげます。

水槽の立ち上げ方

では実際にはどのようにすれば良いのでしょうか。新規水槽を立ち上げる方法は、すでに立ち上がっている水槽の飼育水の有無で少し変わってきます。

飼育水あり→飼育水とカルキを抜いた水道水を使用
飼育水なし→カルキを抜いた水道水を使用し、バクテリア剤を投入

すでに立ち上がっている水槽がある場合は簡単で、その水とカルキを抜いた水を使って1週間ほどエアレーションをするだけです。

が、この記事を読んでいる方の大半は、水槽を始めて立ち上げるという方が多いと思いますので、その手順を説明していきます。

用意するもの‥水槽、エアレーション、底床材、水草など
①水槽を設置する
②底床材を入れる
※底面フィルターを使う場合は先に底面フィルターを設置してから底床材を入れてください
③水槽内のレイアウトをする(水草や石、流木など)

④カルキを抜いた水を入れるか、水を入れてから中和剤を入れてバクテリア剤を投入する

ここでバクテリア剤を入れると早く水槽が立ち上がります
⑤ろ過フィルターやヒーター、ライトなどを設置
⑥エアレーションやろ過装置を稼働させてバクテリアが定着するまで約1~2週間待つ

⑦メダカを入れる

※パイロットフィッシュは使いません

バクテリアが定着したかどうかは目に見えないのでわかりづらいですが、最低でも1週間ほど空焚きするようにしましょう。バクテリア剤を入れない場合は約3週間以上が目安となります。

また、立ち上げたばかりの水槽はまだバクテリアが少ないので、最初に入れるメダカの数も少なめにしましょう。

メダカを入れて約1か月ほどすると、水槽内の水質が安定してくるので、メダカの数を増やしたい場合は徐々に増やしていってくださいね。

水質が安定するまでの最初の1か月はこまめに水替えをして毒素がたまらないように気を付けてください。目安は1週間に1回半分から3分の1程度水を交換します。水が濁ってきたり油膜が張ったり透明度がないな、と感じたらろ過が追い付いていないサインです。

まとめ

水槽の立ち上げとは、水槽内にバクテリアを定着させてろ過サイクルを作り、メダカが快適に過ごせる水作りをすることです。

水槽のレイアウトをしてカルキを抜いた水を入れたら、フィルターなどの機材を設置して1週間ほど空焚きしてください。

メダカを入れるのは水作りが出来てからですので、間違ってもすぐにメダカを投入しないようにしてくださいね。メダカ副業において高価な種親を死なせてしまわないようにするための、かなり重要なポイントになります!

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